外国人観光客は必ずれるという、都内屈指の観光スポット浅草!
老舗の飲食店が軒を連ね、扇子や柘植櫛の専門店などわくわくするお土産屋さんがたくさん。
今回は下町風情あふれる浅草に鎮座する東京都内最古の寺院、浅草寺をご紹介します。
出展:無料写真素材写真AC
慈悲深い聖観音菩薩がご本尊の浅草寺
創建1400年、奈良の法隆寺や長野の善光寺と並ぶ歴史を誇る浅草寺。
御本尊は聖観世音菩薩。観世音とは「世の音を観る」とあり、あまねく人々の声や祈りを観じ、苦しみから救ってくださるという、大変慈悲深い仏様です。
浅草寺の起こりは飛鳥時代に遡り、宮戸川(現・隅田川)の漁師、檜前兄弟の網に引き上げられた一躰の像が尊像である「「聖観世音菩薩」だったことが始まりだそう。
以降、霊験あらたかな寺として源頼朝、足利尊氏など多くの武将達に崇敬されました。
江戸時代には幕府の祈願所として繁栄し、行楽・参拝を楽しむ人々が溢れる江戸文化の中心に。
今なお「観音さま」や「浅草観音」と呼ばれ多くの人々に親しまれています。
浅草寺の御本尊、聖観世音菩薩は絶対秘仏です。そのお姿を観ることはかないませんが、「誰に対しても分け隔てなく救いの手を差し伸べてくださる」という広大無辺な功徳は普く衆生に降り注がれています。
心身共に疲れている時に訪れると、元気が湧いたり、抱えていた悩み事が軽くなったりと不思議な体感を感じるかも知れません。
観音さまのどこまでも深い慈悲の御神徳と、人々が集まり栄える浅草の土地のパワーは強力です。
浅草寺の御利益とは?
浅草寺のご利益は諸々の苦難除去はさることながら、願望成就、開運授福、霊魂・先祖の成仏、罪障消滅と多岐にわたります。
また浅草寺のご回向(先祖供養)は宗派を問いません。両親、祖父母そのまた祖父母……脈々と引き継がれてきた命の流れ。いまここに自分が存在している奇跡。回向とは自分が積んだ功徳を他者に回し向けること。
観音様のお力を頼み、自らが積んだ善根功徳を故人にお供えさせていただきましょう。感謝の祈りはきっと届くはず。
本堂(観音堂)の中央には御宮殿があり御本尊が祀られています。
両脇は梵天と帝釈天が護ります。また内陣の右手は迷いを断ち切る不動明王が、左手は良縁成就の愛染明王が祀られています。
御宮殿裏手のご本尊と同じ姿とされる裏観音へも是非ご参拝を。
本堂参拝の際は内陣に上がり、神聖な空間のなか観世音菩薩の癒しと祈りのエナジーを、身近に感じてみてはいかがでしょうか。
浅草の象徴「雷門」や食べ歩のメッカ仲見世から巨大わらじの宝蔵門、五重塔をはじめ境内には数々のお堂が祀られています。
5月第三週は都内最大級のお祭り、三社祭!
本堂横の浅草神社では毎年5月の第三週に都内最大級の御祭り「三社祭」が開催されます!
荒々しく担がれる神輿は必見! 新緑の季節は見どころ満載の浅草寺へお参りに行かれてみて下さいね。
次回は三社祭の浅草神社をクローズアップです!