家庭菜園ベジタリアンの「ベジで食べ歩こう」☆第225回。大豆ミート食材ってほんとにヘルシー? 普段使いにおすすめのプラントベース食材3選

家庭菜園ベジタリアンの「ベジで食べ歩こう」☆第225回。
大豆ミート食材ってほんとにヘルシー? 普段使いにおすすめのプラントベース食材3選

 

photo by たっくんKT。
 

1.環境破壊が問題になる今、大豆ミートが流行り始めた

 
大豆ミート食品が売れています。スーパーに行けば、必ず「大豆ミート」の文字は目に飛び込んでくるようになりました。そんな日常に、とっても驚いています。
私が初めて大豆ミートにふれたのは30数年前。不二製油の大豆ミートで作られた唐揚げをあるところでいただきましたが、本当に鶏肉かと思うほどのジューシィさ。それ以来大豆ミートの唐揚げが大好きです。
不二製油では1956年から大豆ミートの開発に着手。先見の明がありすぎです。

一昔前までは、大豆ミートが使われているならベジタリアンが食べる”代替肉”程度に認識されるものでした。健康面や思想面で、植物性のものしか摂らない人たちの専用食と思われていた「大豆ミート」は、今や環境破壊をくい止める時代の寵児として脚光を浴びる存在として、さまざまな食品に使われています。

なぜ大豆ミート(代替肉)を使うと環境にやさしいのか?

・これまで食べられていた畜肉の消費が減る

・家畜が減る

・家畜の出すメタンガスが減る

メタンガスは、温室効果が二酸化炭素の25倍にもなります。畜肉が大豆ミートに置き換えられることで、いま世界の大問題となっている温暖化への対策となるわけです。大量の牧草地確保のための森林伐採や、資料確保のためにも環境が破壊されています。他にもさまざまな原因があげられます。大豆ミートを使用することは、環境にやさしい取り組みとなるのです。

原料となる大豆は食物繊維、ミネラルなど栄養も豊富でコレステロールフリーです。大豆はまさにスーパーフードと言えます。また、畜肉と違って取り置きが可能な大豆ミートは、巣ごもり需要にぴったりな商品。自宅で食事を作る機会が増え、新しい食材としての大豆ミートを選択する人が増えているそうです。
大豆ミートはヘルシーな上、いまや環境保護が叫ばれる昨今の時代の寵児です。日常に広く気軽に手に届く、大人気商品となりました。

しかし実情はどうでしょう。大豆ミートを使っていれば、環境に配慮しているみたいなイメージが世間にも浸透してきましたが、商品の中にはポークエキスやビーフエキスが使われていたり、畜肉由来の成分が入っているものが非常に多く見られます。大部分が大豆ミートに置き換わることで家畜が減る方向にあるとは思われますが、消費者としてそこは惑わされないようにしないといけません。
先日、大手スーパーで「大豆ミートと牛肉のハンバーグ」なるものが並んでいました。こうなるともはや何を狙いとしているのか分かりません。畜肉が環境汚染に繋がるということで、肉の代わりにしようと注目を集めている大豆ミートです。大豆ミートを入れるメリットが、まったく無いように感じます。

そこはさておき、こんなに良いものすごいものが、なぜこれまで世に広まっていなかったのか。それはずばり、あまりおいしくなかったからです。もちろん某大国の意図で畜産が奨励されていたのもあるわけですが、それらの肉の代わりとして使うには、やはりおいしさが落ちるからでした。もちろん調理次第の部分はありますが、おいしい商品が消費者に届けられていませんでした。
ですが技術の進歩はすばらしく、代替品だからといって味が落ちなくなった昨今、サステナブルフードとしての面だけでなく、味で選ばれるほどにも進化しています。調理の手間が大きく省かれるようになったのも技術の進歩。これも売れるきっかけになったと言えるでしょう。

中には、たかが代替品として食わずぎらいな方もいらっしゃるかもしれませんが、一度手に取っていただきたいものです。こういう時代だからこそ売れているとも思いますが、味もそん色なく、手軽に食べられます。味は大事ですよね。
 

photo by たっくんKT。
 

2.大豆ミート流行と同時に脚光を浴び始めた「プラントベース」伝来。

「プラントベース」これも最近、よく耳にするようになりました。植物由来の食材がベースとなった食事を摂るライフスタイル。環境にやさしい取り組みとして脚光を浴びています。
プラントベースとは。Veganやベジタリアンとの違いはどこにあるのでしょう。
海外と日本のプラントベースについても考えてみたいと思います。

海外では「プラントベース(Plant Based)」と言うと、基本的には純植物性のものを指すようです。ただ、プラントベース=植物由来が基本と言うことですから、卵乳を使うものがあったり、100%が植物性であるとは定義されていません。ただし、エキスや出汁と言ったものは使われないのが基本です。
ベジタリアンやヴィーガンに意味は近いですが、プラントベースという言葉には肉食を制限するというマイナスイメージが無いため、親しみやすい表記として置き換わっている傾向があります。

「植物性の食材を食べよう!」と言うのがプラントベース。
「動物性の食材は食べません!」と言うのがベジタリアンやヴィーガン。
といった違いです。

かたや日本では畜肉を使ってなければ良いとする「ゆるさ」が感じられます。
「これはプラントベースの食材です。健康になるし環境負荷も軽減します!」と言いながら、成分表示を見れば畜肉エキスが使われていたり。中身を伴わない、流行りに乗って目先の売れ行きを気にする日本の経済の良くないところが見えてきます。
このように日本国内ではプラントベースの定義が非常に曖昧で、ベジタリアンである私も購入の際はしっかり裏のシールで成分表示を確認するようにしています。
海外生活を長くしていた方の話で、日本の「野菜カレー」は肉と野菜のカレー。外国人は”野菜のみ”のカレーだと思ってしまうと言っていたのを思い出します。イメージだけで中身が伴っていない、そんな傾向が日本の食材表記には見られます。

もともとプラントベースという言葉は、2018年頃から「プラントベースフードダイエット」というライフスタイルと共に広まったように記憶します。菜食中心の食生活でいただく、その食事がプラントベースフード、ということですね。本来は純植物性の食事を指します。ただ生産過程で動物実験をしないなど倫理的な部分は問われていないので、厳密にはヴィーガンとは異なります。

世界はいま「ヘルシー」「サステナビリティー」がキーワードとなり、日本の消費者の手にも届きはじめたプラントベースの波。ギルティフリーなプラントベースライフも、大豆ミートの登場も助けとなり、非常に身近に、手軽になりました。
プラントベース化は当然の流れ。でも中身がともなわない日本の食品。コロナ禍でも明らかになったように、国民の意見より経済活動が優先されてしまう日本ですから、プラントベースの意味も、都合よく歪められて広まってしまうことが懸念されます。

そんな中でもプラントベースに関する素晴らしい取り組みも始まっています。
カゴメ、不二製油グループ本社、パソナグループなどの植物性食品関連15社が連携してプラントベースライフの普及・啓蒙を開始。これを受けて大手スーパーのマルエツでは独自のプラントベース製品の販売を開始するなど、経済界でもプラントベースは大きな動きとなっています。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/987c502e2548a86cf665c95f9cbcbbaab21f4508
 

また、北欧家具を販売するIKEAのレストランでの取り組みが素晴らしいです。IKEAレストランではプラントベース=Vegan(純植物性)仕様と位置付けています。5月に開催されたサステナブルフードフェアでも、その提供するほとんどのメニューが従来の畜肉中心のメニューからプラントベースに置き換わっています。
IKEAはプラントベースメニュー提供にあたり、「植物性食品は、地球にも体にもメリットをもたらします。肉を使うよりもカーボンフットプリントが少なく、環境への負担を抑えられ、環境負荷がより少ない植物性食材は赤身肉や豚肉に比べてCO2排出量/kgがかなり低いため、より持続可能な食材です。」と書いています。
IKEAで人気商品となっている、プラントベースのベジボールは、二酸化炭素排出量がお肉でできたミートボールの20分の1だそうです。どれだけ地球に優しいか、明白ですね。

地球環境保護に向けた企業のこういった取り組みは、私たちの健康や動物たちの権利にもよい影響をもたらしてくれます。ありがたいことです。
これまで食べてきたのと同じようなメニューを植物性のものに置き換えることができる。それが昨今の環境問題を解決していくことに繋がる。そういう選択肢を用意していこうとする企業をこれからも応援していきたいと思います。

 

3.普段使いにおすすめのプラントベースフード

 

ここで突然ですが、一般的には純植物性とは知られていませんが、ベジタリアンの間では割と定番として好まれている食材の中から、私が個人的に特に好きで常備しているプラントベース食材ベスト3を発表したいと思います。
 

第3位 井村屋「あずきバー」

 

photo by たっくんKT。
 

あまりにも有名な氷菓子ですが、ベジタリアンたちの間では「動物性不使用の氷菓子」として知られているあずきバー。季節を問わずいつでも食べたくなります。
原材料は砂糖(国内製造)、小豆、水あめ、コーンスターチ、食塩とシンプル。1973年からあるそうなので、もうすぐ50周年なんですね。
そういえば先日テレビで、あずきバーをレンジでチンして作る「ぜんざい」がうまい!とか紹介もされていましたね。シンプルでおいしいから、アレンジもいろいろできそうですよね。
全国のスーパー・薬局・コンビニで買うことができます。
 

第2位 キリマルラーメン 5袋入り 小笠原製粉

 

photo by たっくんKT。
 

素朴な味で、やめられないおいしさの袋ラーメン。いろんなアレンジも楽しめる。
麺には米粉を混ぜてあり、豆乳で練りこまれています。小麦、大豆、米の原材料の大半は地元・西三河の農作物。地元のソウルフードともなっているそうです。麺をゆでると豆乳の「まろやか」と、米粉の「もっちり」があらわれて、素朴だけど、みそ味で最高においしくいただける一品。
自然食品店などで買うことができます。
 

第1位 純植物性キムチの素「むーひ」株式会社竹林


photo by たっくんKT。
 

天然の素材の旨味を最大限に生かした独自製法にこだわる、株式会社竹林の純植物性キムチの素。
ニンニクとリンゴが主成分で、あまり口に残らず旨味だけを加えてくれます。
鍋に、ラーメンに、サラダに、漬物にと用途は無限にあります。
こんな便利なもの、絶対に食卓に欠かすことができません、と思うぐらい使っています。
通販、またはコーヒーと輸入食品のお店「KALDI」で買うことができます。

他にも、代替品だからといって味が落ちない、日本ハムの「大豆ミートハム」もおすすめ。
キューピーの卵を使わないマヨネーズ「エッグケア」は、我が家の朝の定番。
ヤマダイ株式会社ニュータッチシリーズの「T’sたんたん VEGANカップラーメン」や、相模屋の植物性シュレッドチーズ「BEYOND TOFU」なども欠かせない常備食材です。興味のある方はぜひどうぞ。

かたや、プラントベースと言えるけれど、動物性エキスなどが含まれて純植物性ではないものも非常に、非常に増えてきました。
湖池屋「罪無き唐揚げ」、カバヤ食品「これが大豆! 手羽先味」など、大豆ミート入りのスナックが登場。
また、コンビニ大手のファミリーマートからも大豆ミート使用のお弁当シリーズがシーズンごとにラインナップされるようになりました。
イオングループから発売された「ヘルパDELI」シリーズもヘルシーさをうたった手軽なプラントベースの食材。
お肉そのものを使わずに作られた商品は、その数を今なおどんどん増やしています。

コンビニ系は味に発展途上な印象があります。大豆ミートの調味に苦労されているのか、トウガラシなどによる辛味の強い味付けに走ったメニューがまだまだ多い印象がありますね。

色々書いてきましたが、大豆ミート食品のバリエーションがどんどん増えていることについては大喜びしているところです。
それらが純植物性素材で作られるようになったら、しかもそれが美味しければ、ほんとに多くの方が食べられるようになることをメーカーさんにはお伝えしたいです。

あと望まれるのは、やるならしっかり継続して欲しいということ。
プラントベースの食材をこれから売り出します!サステナブルな暮らしの提案です!と特設コーナーまで作っていたスーパーから、しばらくして立ち寄ると商品が特設コーナーごと消えていたことがありました。持続可能な社会を目指す取り組みが持続されない光景は、本末転倒と言うか見ていてつらいものです。
商品がなくなれば、お客の意識からも消えてしまいます。継続は力なりです。いいものは必ず残りますから、続けていただくことを切に企業には望みます。私たちをこれからももっと楽しませてください!

 

 

家庭菜園ベジタリアン:たっくんKT。