大人の節分は、【恵方呑み】で福を呼び込もう!
前回、松の明けと小正月についてお話しましたが、次に迎えるのは節分ですね。
旧暦の大晦日にあたる立春の前日である節分には、邪気を払って新しい年を迎える準備として、豆まきやその年の恵方を向き太巻きを食す恵方巻の行事が行われ、最近は大人の節分行事として【恵方呑み】なども話題になっています。
この【恵方呑み】と、立春の朝に搾りあがった日本酒をその日のうちにお客様に届ける日本名門酒会のプロジェクトについて、日本酒ナビゲーターのミラクルナビらぶちゃんが紹介します。
出典:無料素材画像 写真AC
◇そもそも節分とはなんでしょう?
節分とは季節の節目である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことで、実は4回あると知っていましたか?
なかでも、旧暦の大晦日にあたる立春の前日の節分が重んじられ、この日を節分と呼ぶことが広まりました。
立春は、二十四節気の最初で、「夏も近づく八十八夜~」で有名な夏を知らせる『八十八夜』や台風などの来襲で農作物の被害がこの時期に出ることが多かったことから厄日であると言われた『二百十日』『二百二十日』も、立春から数えます。
さまざまな起点となった立春とその前日の節分を昔の方は大変大切にしたのですね。
その節分には、邪気の象徴である鬼の苦手な鰯の頭を柊につけたものを玄関先に掲げる魔除けや鬼を追い払う豆まきなどの行事が行われるようになりました。豆まきの豆は、五穀の中でも霊が宿るとし古来より大切にされてきた大豆です。
豆が「魔滅」に、豆を煎ることが「魔の目を射る」に通じ、撒く豆は「福豆」と呼ばれます。
そうした豆まきに加え、近年の節分の行事として身近になってきたのが恵方を向いて、太巻きを食す恵方巻。
しかし、太巻きを食べきるのは大変と感じる方は、大人の開運行事として最近話題の【恵方呑み】はいかがでしょうか?
ということで、次では恵方呑みとその作法についてお話します。
◇大人の福を呼び込むと話題の【恵方呑み】って?
恵方呑みについてお知らせする前に、今年の節分は1897年以来、124年ぶりに2月2日となることを知っていましたか?
一年を二十四節気に分け定期的に運用すると、一年に少しずつ誤差が出てずれが生じます。
その調整の結果、今年2021年は立春が2月3日となり、節分は2月2日となります。
そして、最近話題の【恵方呑み】です。
恵方呑みは、その年の恵方を向き日本酒を飲みます。
恵方はとは、歳徳神(としとくじん)という一年を守ってくれる神がいる方角のことで、今年2021年の恵方は「南南東」です。
この南南東を向いて、好きな日本酒を好きな酒器に注ぎ、少しゆったりと呼吸して願い事を思い浮かべながら、飲みます。
好きな日本酒ならどんなものでもいいのですが、恵方呑みのあと、太巻きや大豆をアテにするなら純米系の日本酒がおススメです。
『開運』『来福』『福寿』など、運を開き福が来ることにちなんだ銘柄の日本酒を選んでもいいかもしれません。
また、立春当日に搾った日本酒をその日のうちにお客様の手もとに届けるプロジェクトを、日本酒名門酒会が行っています。
そんな搾りたての日本酒で恵方呑みを行うのも素敵ですよね。
(日付の関係で、立春での恵方呑みとなりますが…。)ということで、このプロジェクトについて次でお話します。
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◇【恵方呑み】にはうってつけの立春朝搾りという日本酒があるらしい…
恵方呑みにうってつけな立春の朝に搾った、搾りたての日本酒をその日のうちに入手できると聞き調べてみました。
そのプロジェクトが、先の項でも紹介した日本名門酒会が行っている「令和三年辛丑立春朝搾り」です。
日本名門酒会は、「良い酒を 佳い人に」をスローガンに、全国約120社の蔵元が丹精こめて造った良質の日本酒を、全国1,700店あまりの酒販店を通して流通させてきた組織で、こちらのホームページに「令和三年辛丑立春朝搾り」についての詳細が載っています。
https://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=377
今年の参加は44の酒蔵で、お近くの加盟店で予約することで入手できます。
締め切りが1月25日までとなっていますので、入手をお考えの方は、お急ぎくださいね。
この朝搾りは、販売店さんが朝四時に蔵に集合し、蔵人さんと共にラベル貼りをしたりするのが通例となっていましたが、今年は感染症流行下のため、蔵からの運び出しのみ販売店さんが行うとのことです。
地域によっては非常事態宣言発令中で、なかなか思い通りに動けない今ですが、【恵方呑み】で大人の願掛けをしてみてはいかがでしょうか?
日本酒ナビゲーター:ミラクルナビらぶちゃん