西洋占星術〜12星座研究 その7 「天秤座徹底研究」

西洋占星術〜12星座研究 その7

「天秤座徹底研究」

 

天秤座のスタートは二十四節気でいうところの「秋分」です。春分からちょうど半年の大きな節目ですね。秋分から「寒露」を過ぎて蠍座に入る「霜降」までの期間の天秤座徹底研究、始まります。
 

ホロスコープは個人によって様々、人によっては天秤座に惑星が複数入っている場合や、全く入ってないという場合もあり得ます。星座や惑星の影響は無意識の「元型」として存在し、様々な現れ方をするものです。あなたの内にある天秤座に興味の目を向けてみましょう。
 

※以下、星座名がひらがなになっているものは実際の空の星座(コンステレーション)、漢字になっているものは占星術上の星座(サイン)です。


出典: Pixabay

 

てんびん座(空の星座)の神話・伝説

 
おとめ座スピカとさそり座アンタレスの中間にある星座ですが、てんびん座は目立たない存在で、最も明るい恒星ズベン・エル・ゲヌビでも三等星です。

女神アストラエアの持つ、正邪を測るてんびんとされています。

大神ゼウスと月の女神アルテミスの娘として生まれた正義の女神アストライヤ(ひとつ前のおとめ座の女神ともいわれる)は、人間たちに正しい生き方を教えていました。

しかし時代が経つにつれて、人間の心から正義がなくなり争いが始まり、それを嘆いたアストライヤは天に昇り、手に持っていたてんびんが星座となったということです。

 

秋分点とは

 

牡羊座の時にも紹介しましたが、天の赤道と黄道の交点のうちの片側が「秋分点」です。そこに太陽が入った瞬間から天秤座の季節が始まります。昼と夜のバランスが釣り合うポイントで、秋のピーク。収穫期であり成熟の季節でもありますね。季節は徐々に冬に向かっていきます。

 

二区分ー男性星座

三区分ー活動宮

四区分ー風の星座(空気)

守護星ー金星

身体部位ー腰、臀部

 

7番目の星座である天秤座は1番目の牡羊座とは180度の位置にあります。牡羊座から乙女座まで自分を知るために世界を探索してきましたが、天秤座からは「対人・対社会」に視点が変わります。

天秤座にとって必要なのは一対一の関係です。それは恋人やパートナーのみならず、親友、ライバル、宿敵なども意味します。

天秤座はその象徴が表すように、バランス感覚に敏感です。自分と相手の間合いを計ったり、人間関係を調整し誰かが負担になったり犠牲になったりしないように配慮しています。自分が押しすぎて相手をやりこめないように、相手に押されすぎて自分が潰されないように、その力加減を気づかれないよう調整しているのです。

平和主義的に気を配っているのですが、一対一の人間関係では火花が散ることもあります。その場合は相手が押してきたとおなじ力量で押し返すので、そこでもバランスを取っているわけです。スポーツでライバルと戦う時の熱量、裁判のときの弁護士同士の白熱戦のような応酬、これもまた天秤座なのです。

天秤座の人にとっては、自分の思いを投げかける相手が必要になります。ちょっとした事でも他者に相談しては、相手の意見を取り入れるようにします。相手次第で自分を変えていくのも容易ですが、それは柔軟宮のような流される感じではなく、自らの意思で相手のエネルギーを取り込んでいくのです。

また天秤座は12星座中で最も社交家、美男美女やセンスの良い人が多いと言われますが、それは守護星の金星、女神ヴィーナスの影響でしょう。常に笑顔で誰とでも仲良くし、どんな時も慌てず騒がず優雅にしているのは、美意識が強いのです。

金星を守護星に持つ牡牛座との違いを味覚で例えると、牡牛座は大地や自然そのままの素材の味の美味しさであるのに対し、天秤座は手を加え調理し加工し美しく飾り付けた貴族的な料理の美味しさになります。牡牛座は自分が満足するためのもの、天秤座は相手に魅せるもの。という違いになるでしょう。最も均衡のとれた美意識の権化、それが天秤座の本性なのかもしれません。


出典: Pixabay

個人天体が天秤座にある場合の特徴

 

太陽が天秤座の人の性格

 
バランス感覚を人生全般に活用しようとします。出会う人たち皆の良いところを自分で取り入れようとし、時には失敗もありますが、理想的な美しさと公平感を兼ね備えた人格になろうとします。
 

月が天秤座の人の性格

 
普段から様々なタイプの人とバランスよく付き合おうとします。愛想がいいのですが感情的に踏み込むのはためらいがち。日常や生活でセンスを発揮するので、普段着からお洒落な装いに映るでしょう。
 

水星が天秤座の人の性格

 
平和的な話し方。いろいろな人から美しく知的で有用な話題を引き出します。偏った考えを持つ相手の姿を対話を通して調整し、バランスを整える事ができるでしょう。または、争いのない平穏な会話に終始するかもしれません。
 

金星が天秤座の人の性格

 
最も優れた美意識をいかんなく発揮できるでしょう。社交家で、誰からも好まれ場が和むような立ち居振る舞いが出来る人です。美容やファッション、芸術の分野に才能があります。
 

火星が天秤座の人の性格

 
女性はイケメン好き、男性は自分がイケメンになろうとします。相手の意見を取り入れて魅力的になろうとします。人間関係の問題に巻き込まれやすい傾向。
 

天秤座に惑星が入っていない人

 
調和やバランスにあまり興味がないかもしれません。わざわざ波紋を呼ぶ発言をしたり、偏りのある生き方をしてもさほど困らないタイプです。しかしタイミングによって天秤座的にファッションチェックされ指導が入ったり、人間関係の問題を契機に生き方や考え方のバランスを取る必要が出てくるでしょう。

 

天秤座のひとりごと

 

目の前に「あなた」がいる。あなたは私を見て、私の後ろの世界の広がりを見ている。私からでは見えない視点を私にもたらしてくれる。お互いの見ている世界があまりに違うから、私はときに困惑する。あなたも私に困惑する。そして気づく、真逆の世界を見ているのだという事を。私から見えているのは世界の半分で、あなたから見えているのも残りの半分なのだという事。それを足したら完全な調和の世界?ともあれ、二人の視点をつなぎあわせてそれで世界を補っていく。バランスが取れて、平均化してゆく。それが争いのない世界。お互いの瞳にお互いが映る。あなたの目の前には「私」がいる。私はあなたを見て、あなた見ている私を知るのです……。

 

 

西洋占星術師:ホシハルカ