癒しの言葉のエネルギー「相手を理解し感謝する言葉」

癒しの言葉のエネルギー「相手を理解し感謝する言葉」

 

癒す言葉のエネルギーは、心身の疲労を軽くしてくれます。心身が疲労したときに癒す言葉は、あることで簡単に心に生まれてきます。心身の疲労を言葉で癒す方法とは、スピリチュアルライフアドバイザーKAORUがお伝えします。


出典:無料素材画像 イラストAC

 

お寺の鐘

 

夕暮れ時、お彼岸の墓参りを済ませ本堂に挨拶をしていたときのこと。心地良い鐘の音がゆっくりと聞こえてきました。

「ぼーん、ぼーん」

同時に人の声も聞こえます。

「ありがとうございます」

 

年配の女性が鐘をついており、鐘をつくごとに感謝の気持ちを述べていました。今日一日無事過ごせたお礼だろうか。声の響きからは、辛いことがあろうが悲しいことがあろうが、その出来事にさえも感謝しているという思いを感じました。

心落ち着く鐘の音と優しい女性の声の響きに心にある僅かな隙間が埋められていくようでした。なんでもその女性は、朝晩お寺に鐘をつきにくるとのこと。そして私に鐘をつくことを勧めるのでした。

 

「さあ、せっかくお寺にきたのだから鐘をついて帰りなさい、さあ」

年配の女性は、優しい笑みを浮かべながら私の背中にそっと手をあてます。鐘の前には、唱える言葉と願いをこめながらうつようにと書かれた貼り紙がありました。私は、その女性と同じように鐘をついてみるのでした。

 

 

スーパースターの言葉

 

私が、鐘をつき終えて振り返ると年配の女性はもういませんでした。鐘のかすかな音と年配の女性の姿が薄暗くなった景色の中に微かに残るのを感じます。

そしてその光景が何度も頭に浮かびます。そういえば、前にも同じようなことがありました。

 

2018年、ラッパーのドレイクがグラミー賞最優秀ラップ楽曲賞を受賞したときのスピーチの言葉。スピーチを見ている子どもたちに贈ったものでした。

「君の作った曲を全て覚え口ずさむ人がいたなら、一生懸命仕事をして稼いできた大事な金でチケットを買い、雨の中でも雪の中でもライブに駆けつけてくれるファンがいるなら、君は勝者だ、トロフィーなんてものは必要ない」

 

ドレイクの思いがこめられたスピーチに、何度も胸がじんわりと温かく心地よくなったことを思い出しました。きっとドレイクには、ライブ会場のどんなに遠くにいるファンの顔も、音楽活動を支えてきた人たちの顔も、自分が得てきたすべてのものまでもがはっきりと見えているに違いない。相手を理解し感謝する言葉には、こんな素敵な表現もあるのだということを知ったのです。


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心身が疲労したとき、癒す言葉がある

 

相手を理解したとき、相手に理解されたとき、そして自分自身を理解したときの心には、鐘の音に似たエネルギーが生まれるように思うのです。どんなに大変な思いをしても、相手が自分を理解し、また相手や自分自身を理解したときには心身が癒されます。

 

例えば、このような言葉をかけられたら、

「忙しいのに、大変だったね」

「頑張ってくれて助かったよ」

「休む暇もなかったでしょ、今日はゆっくり休んでね」

「自分にも同じ経験があるよ」

 

心身が疲労していたとしても疲労など吹き飛び、疲労さえも心地よく感じてしまう。誰もが鐘の音のように心地よく響く癒しの感覚を感じるはずです。心を理解すると癒される、癒されると感謝という心も生まれてくる。

 

その心を表現した言葉を相手に、自分自身に語りかけてみてください。心を表現した言葉は、相手や自分の思いや行動に焦点をあて過去の背景を想像してみることですぐに浮かんでくるでしょう。その言葉のエネルギーは、あっという間に疲労した心身を好転させてくれます。

 

しかし、いつも穏やかに理解する心を持ち続けることが難しいときもあります。許せない状況や、取り返しのつかない出来事が起きたときには、イライラや、悲しさ、怒りの感情が真っ先に顔をだします。相手や自分の気持ち、状況を整理する時間が必要なときだってあります。そのようなときは、究極のことを考えてみるのも一つの手です。

 

「健康であるのだからそれだけで充分じゃないか」

「家族が元気でいるだけありがたい」

「自分のことを理解してくれる人が一人でもいればそれで充分だ」

 

初めてついたお寺の鐘、

「私がついた鐘の音をふと気に留めてくれる人がいたらなあ」

なんだかいいことをしたような気分になりお寺をあとにするのでした。

 

 

スピリチュアルライフアドバイザー:KAORU