仕事で陥りやすいセルフキャッピングとはどのような心理効果なのか

マイナスの思考力から生まれてしまうという弊害


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ビジネスにおいてのセルフ・ハンディキャッピングには例えば、自信のないプレゼンを行うときが挙げられます。
「緊張が抑制できないことを強調しておく」「時間がなく、徹夜で準備したことを強調する」よく見られるこのような状況は、上手くプレゼンが行われなかったときの自分や他者に対する言い訳を作り出せているといえるでしょう。
上手く終了することが可能であれば、自分の能力の高さを実感できますし、他者に誇示することも可能となります。良いことがあるように思えますが、セルフ・ハンディキャッピングはマイナスの思考力から考えてしまうために、目標の達成確率が落ちてしまう傾向が強まります。
プレゼンを行う場合、満足感は高まりますが、失敗したときのイメージを最初に考えてしまうため、プレゼンが成功する確率は落ちてしまいます。

どのような状況で起こりやすいのか

人がセルフ・ハンディキャッピングを取り入れてみたいと考えるのは課題が最後まで達成できるという見通しが立たないときです。そして、課題達成をどう評価されるかについて、あれこれ考えてしまうときもセルフ・ハンディキャッピングを取り入れてしまいがちです。
この状況は重要といえるでしょう。なぜなら、部下の行動に批判的な上司の監視下では、起こりやすいからです。良い評価を得られないのであれば、自分の条件を予め、不利にしておいたほうがプライドを保てますし、他者から納得させられることが可能となります。
職場環境としては、結果とプロセスの両方を評価することが必要となってくるでしょう。セルフ・ハンディキャッピングが起こりにくい状況を作れば良いのです。

先送りする癖がどうしても付いてしまう


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セルフ・ハンディキャッピングが引き起こす問題点は、物事を先送りしてしまうという癖の常態化です。現在、できないという理由を生み出し、先送りしてしまう癖が付いてしまうと、マイナスの方向に向かいがちです。
そのようなときには、無意識のうちに自分勝手にハンディを負わせてはいないかということを考えてみましょう。
そうすると、先送りせずに現在、出来ることを考える癖が付きます。同時に中止して、別の方法を実行するという癖が身に付きます。マイナス思考ではなく、プラス思考に転換することが大切です。ぜひ、試してみましょう。
同僚のセルフ・ハンディキャッピングを認識したときには、そのような心理効果の存在を許容してあげることも大切です。許容してあげると、仕事上の人間関係も円滑に進行しますし、仕事の効率化も実現可能となります。


心理学ライター:響孝二