リンゲルマン効果の原因と対策を知って仕事に応用する

リンゲルマン効果がもたらすもの


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リンゲルマン効果とは、「社会的怠惰」を示します。つまり、集団で作業をする場合、個人で作業をした場合と比較すると、ひとりひとりの能力が低下する状況に陥りやすいということです。
リンゲルマン効果の考慮すべき点は「無意識に手を抜いてしまう」という心理状態にあります。本人には手を抜いているという自覚は存在せず、手を抜いていると指摘されても、容認しない傾向が強まります。
例えば、仕事において、作業チームを編成しても、「自分は本気で作業をしている」もしくは「自分は全力を尽くしている」といった声が上がるかもしれません。しかし、そんな状況下でも、リンゲルマン効果の対策を怠ってはいけません。
集団の規模が大きければ大きいほど、リンゲルマン効果は存在感を強めます。
集団でいると、自分ひとりの責任や緊張感などが揺らぐため、無意識に力を抜いてしまうという心理効果はリンゲルマン効果の特徴的な部分といえるでしょう。

仕事に応用するためには

リンゲルマン効果への対策を取り入れて、仕事に応用することが可能です。まず、ひとりひとりに役割を振ってみましょう。チーム全員に個別の役割を与えることが対策と成り得ます。
自分のやるべきことが明確であれば、誰かがやってくれるだろうという考えが通用しなくなり、仕事に対する責任感が消失しません。チームで何かをしなければならないときには、それぞれに役割を振り分けることが重要です。
そして、個人の成果を可視化しましょう。個人それぞれがやったことや成果を記録し、周囲が評価を可能にする環境づくりが重要です。
リンゲルマン効果が発生してしまう原因には、自分の貢献度が周囲に浸透していないという一種の不満が存在します。自分の成果が周囲に評価されると思うと、人は自然と頑張れるものです。
個人でも応用可能です。仕事を行う際に、その1日で何ができたのかといった自分のその日の成果を記録しておきましょう。成果が上がったら、自分にご褒美をあげるといったルーティンを決めておくと効果的です。

仕事の効率化及び利益向上につながる


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仕事中に視線を感じられるように工夫することも対策のひとつです。人の視線を浴びながら仕事を行うと、見られているという緊張感からモチベーションが上がり、リンゲルマン効果を防げます。
職場での仕切りを無くし、必ず、視線を感じられるようにするのも、ひとつの方法です。机にスタンドミラーを置くだけでも、効果が現れます。
人数を極限まで減らすことも対策のひとつです。集団が存在するときに発生する心理効果ですから、組織を編成するときはなるべく、ひとつのチームの人数を減らし、少数精鋭に努めることが大切です。
人数が少なければ少ないほど、責任感は強まり、リンゲルマン効果は発生しづらくなります。

リンゲルマン効果対策を行うと、仕事の効率化及び利益向上につながります。対策を行っているか否かで利益が2割も3割も違ってきます。リンゲルマン効果を知っておくと、チームワークでみんなに実力を発揮させる、もしくは自分自身の実力を最大に発揮させることが可能となるでしょう。

心理学ライター:響孝二