ロミオとジュリエット効果は購買意欲を高める心理効果

目的達成のためには障害や障壁が必要


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ある目的を達成しようとしているときに、障害や障壁が存在すると、心理的に高揚してしまう効果を「ロミオとジュリエット効果」と呼びます。ロミオとジュリエットの物語は非常に有名ですが、最後にこのふたりは悲劇的な結末を迎えてしまいます。

ただ、このふたりの関係が引き裂かれたとき、諦めるという選択をせずに、ふたりがより深く愛し合ったという事実は大きなポイントです。何とかして、ふたりが一緒になる方法を懸命に模索したという物語ですが、結果的に、様々な障害や障壁がふたりの心を燃え立たせてしまいました。
人間であれば、目的達成のためには、障害や障壁が存在したほうが燃え立つというひとつの例といえるでしょう。

生産数を抑制することで付加価値を生む

このロミオとジュリエット効果をビジネスに応用したいと考えるのであれば、容易に応用可能です。欲しい商品の販売数が少なくて、入手困難な状態であれば、お客様は余計に入手したいと考えるようになります。

レア、そして、プレミアという付加価値が生じれば、販売価格も高騰していきます。ここで、応用が必要となってきます。あえて、生産数を抑制し、品薄状態にしておけば、お客様の購買意欲を高めます。そして、結果的に普通の販売方法よりも、多くの数量を販売することが可能となるでしょう。
この商品の品薄感を積極的にアピールすることが重要です。さらに、会員限定もしくは女性のみといった障壁を設定すると、効果が現れます。
購入したいと感じるお客様の立場からしてみれば、もっと生産数を増やしてくれと指摘したくなるような迷惑な販売方法といえますが、ロミオとジュリエット効果は多くの企業で応用されている心理効果のひとつです。

飲食店で応用するとその噂は拡散する


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飲食店でも、この心理効果を応用することが可能です。予め、狭くて小さなお店にしてみましょう。そのような条件であれば、並ばないと味わうことが不可能であるという印象をアピールできます。
並ばないと味わうことが不可能であるという障害は食べてみたいというお客様の欲求をどこまでも、高めることが可能となります。本当に美味である料理を提供していたとなれば、その噂は瞬時に拡散し、繁盛店もしくは隠れた名店として名を馳せることが現実となるでしょう。

この効果も、ロミオとジュリエット効果を上手に応用した手法といえるでしょう。ロミオとジュリエット効果は、営業を行ううえでは、外すことのできないスタンダードな心理効果なのです。

心理学ライター:響孝二