・好感を持っていたはずなのに、評価が下がるのはなぜ?
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こんな心理実験があります。
被験者は初対面の異性と5分だけ会話をして、楽しかった度を100点満点で評価します。
被験者にはその人に会う前に、顔写真、年齢、身長、出身地、趣味などのデータを見せておきます。そして、5分話した後に何点をつけるのか予想してもらいます。
さらに、同じ実験をしたほかの人が、その人と会話した後に何点つけたのかも知らされます。
その人と会話した後、被験者はどのような点数をつけると思いますか?
・無意識のうちに、周りの人の「評価」に影響を受けている!?
この実験で被験者は、自分の予想した点数よりも他人がつけた点数に近い評価をしました。
この実験を何度も行った結果、自分がつけた点数と他人がつけた点数の差は平均11点で、自分の予想と実際につけた点数の差は平均22点でした。
たとえば、データを見た被験者が楽しかった度85点になりそうだと予想したのに対して、ほかの人が50点をつけていたとします。
すると、85点より50点に近い、65点程度をつけたということです。
こういった結果になるのは、他人の評価に影響を受けているせいだと考えられます。
誰かの評価や助言がその人の判断に影響を及ぼすことを、「アドバイス効果」といいます。
・恋のチャンスを逃さないためにできること
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ところが、これだけの点数差があるにも関わらず、「他人よりも自分の予想のほうが当たっていた」と多くの人が感じていたのです。
それはつまり、他人からの影響を無意識に受けているということです。
だからこそ、自分的にはヒットだった合コンなのに、「ハズレだった」というひと言でそちらのほうが正しいと思ってしまうのです。
恋のチャンスを逃さないためには、友達の評価は気にしないのが一番です。
また、ライバルにならないのは好都合で、友達に協力してもらってその男性にあなたの良いところを伝えてもらいます。
このようにアドバイス効果を使えば、恋愛に発展しやすくなります。
恋愛心理カウンセラー:美濃部由紀