季節ごとに食べておけるものを知っておきましょう! 秋分の日の由来と食べ物とは

元々秋分の日ってどういったもの?


出典:無料画像素材写真AC

秋分の日には、太陽が真東から昇り、真西へと沈んでいきます。そのため、ほぼ「昼と夜の長さが同じ」だといわれているのです。また、明治11年から昭和22年までは「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」と呼ばれ、祭日だと定められています。「先祖を敬い、亡くなった人たちを偲ぶ」ことを意味しているため、国民の祝日に関する法律により祝日に制定されたのです。そのため、お墓参りや先祖供養の法要をする人も多いとか……


の日の由来や別の呼び方も知りましょう

秋分の日は、別の呼び方もされています。むしろ、皆さんは「彼岸」と呼んだほうが身近な人もいるかもしれません。彼岸とは、仏教では「煩悩や悩みを乗り越えてたどり着く場所」を指しているのです。そして、現在自分がいる場所、煩悩や迷ってしまうような世界を「此岸(しがん)」と呼んでいます。彼岸は西にあり此岸は東といわれていて、この秋分の日は太陽が真東から真西に動くからこそ、「あの世とこの世」が通じやすくなると考えられているのです。ですから、この日には普段あまり気にかける機会が少ないからこそ、先祖へと手を合わせてみるのも良いでしょう。


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食べるのはぼたもち?それともおはぎ?

お彼岸には、「おはぎ」を食べるといわれています。おはぎにはあんこが使われていて、その原料の小豆の色には「災難から身を守る」効果があるといわれているのです。そのため、邪気を払うためと先祖の供養が結びついて、江戸時代に広まったとか。ですから、祖父母などがお彼岸にはおはぎをお供えしてから、皆で食べていたのを覚えている人も多いかも。
そして、おはぎとよく似ている「ぼたもち」もありますが、実はどちらも同じもの。なんで名前が違うのかというと、季節に合わせて呼び名を変えているのです。春は「牡丹(ぼたん)」の花に見立ててぼたもち、秋は「萩(はぎ)」の花に似ているのでおはぎと呼んでいます。

四季を大切にしながらも、先祖への気持ちを大事にするのは日本ならではといえるでしょう。そのため、今年は少し普段よりも先祖やお世話になった人に対して気持ちを傾けてみると、良いですよ。

占いコラムニスト:水守湊