プラスとマイナスを上手く活用する
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ゲインロスのゲインとは利益を、そして、ロスは損失を意味します。どちらかといえば、利益の方しか使用しないように思えますが、両方を上手く活用するからこそ、ゲインロス効果がビジネスシーンにおいて、目立つといえるでしょう。
置き換えると、ゲインはプラスであり、ロスはマイナスですから、マイナスの事柄だけでは成り立ちません。しかし、プラスの事柄を魅力的に映えるようにするためにはマイナスの事柄も必要となります。
裏があるから表が存在すると考えるのと同じで、マイナスがあるから、プラスが存在すると考えると、決して切り離せない関係であるということが理解できるでしょう。ゲインロス効果ではこのギャップを上手く活用することが重要です。
明るさと冷静さを使い分ける
見た目が明るい男性の場合、冷静な面をさらけ出すと、営業先で思わぬ恩恵を得ることになるでしょう。「性格が明るいだけかと思っていたのに、冷静な面も持ち合わせているんだ」と相手に興味を持ってもらえることが可能です。
自分自身に興味を持たせる行動はビジネスにおいては、非常に重要です。性格が明るい人がそのまま、明るく商品の説明をし、商談そのものも明るくしてしまっては、強烈な印象を与えることは不可能でしょう。
ただ、商談を行うときに冷静な面を見せると、相手は構える気持ちを持つのではないでしょうか。そして、この人は有能であるという印象を与えることが可能です。明るい面を見せておき、その後、冷静な面を見せることもゲインロス効果を効果的に使用するテクニックといえるでしょう。
第一印象を良い意味で裏切る
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つまり、仕草や態度が普段の印象と違うと、相手の印象を変化させることが可能となります。大抵の人はこの人はこういう性格だと第一印象で感じてしまうものです。第一印象は確かに大切ですが、第一印象と合致する人は相手に強烈な印象を与えることはできません。
第一印象で感じた雰囲気と違うと相手に感じさせたほうが、会話を主としたコミュニケーションを行いやすくなります。そうなると、仕事をうまく進めることが可能です。良い意味で第一印象を裏切ることが大切です。
自分を面白味が存在しない人間だと思う人もいるかもしれませんが、人には自分が気づかない面も存在します。自分自身について、一度、真剣に考えてみる必要があるでしょう。
自分は不器用だと感じる人でも簡単に試せるのがゲインロス効果です。自分の知らない部分を見つけ、ビジネスシーンに活用してみることが大切です。
心理学ライター:響孝二