カラーパス効果を戦略的に使用して新規顧客開拓に結びつける

気にしていなかったことがクローズアップされる


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例えば、携帯電話をスマートフォンに換えようと考えるのであれば、最新機種や価格を調べるでしょう。しかし、それでも、自分の希望のスマートフォンはなかなか、見つからないことが多いです。そんなとき、多くの人々はどのような機種を使用しているのかと気になってしまいます。

ここで、非常に不思議な現象が起こります。それまで気付かなかったことですが、世の中の大多数の人々がスマートフォンをもう、持っていることに突然、気付いてしまうのです。突然、急激に世の中のスマートフォンが増加したような感覚を受けてしまいます。

もちろん、そのようなことは起こり得ませんが、あなたが意識を向けたことで、今まで気にもしていなかったことがクローズアップされたことになります。これがカラーパス効果です。

新規顧客へのアプローチ効果を生む

このカラーパス効果はビジネスシーンにおいて、新規顧客へのアプローチ成果を高めることに役立てます。

常に新規の見込み客にスポットを当てるようにしましょう。そうしてみると、カラーパス効果により、見えにくかった情報が見えるようになります。得る情報に厚みが出て、より深くお客様を理解できるようになります。

お客様への理解がより深くなれば、商談に発展する可能性が高まってきますから、どのような提案をすれば、お客様が喜ぶのかが手に取って理解可能になるかもしれません。

会ってからそんなに時間を共有していない営業マンが、自分の求めているものに合致した商品を提案してきたら、お客様はどのように感じてしまのかを考えてみましょう。

そんなに時間を共有していないのに、なぜ、自分が求めている商品が理解できたのだろうと考えてしまうのはごく自然なことでしょう。信頼関係を構築することから始まる新規顧客において、カラーパス効果を使用することは大切なことです。早々に信頼を得られたのであれば、営業成績につなげることは決して、難しいことではありません。

カラーパス効果でお客様の立場に立つ大切さ


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カラーパス効果による情報収集を行うことで、お客様視点で物事を考える習慣が身に付きます。新規顧客へのアプローチで大きな効果を生むことになるでしょう。

知り得なかったひとつの情報に自分の意識を向けることで、気付かなかった情報が見えるようになります。営業マンであれば、お客様に意識を向けることで、よりそのお客様の立場を知ることが可能となるでしょう。そして、より深く理解することにより、相手の立場で考えることができるようになります。

カラーパス効果をより戦略的に使用し、顧客視点を身に付けることで、新規顧客開拓の精度を高め、ビジネスに活用することが可能となります。

心理学ライター:響孝二