はじめまして。姓名判断占いの八田靖彦と申します。
今回の第1回目は、姓名判断を根幹を成す人名に使う漢字の研究の中から、赤ちゃんの命名にふさわしい『人名にぜひ使いたい吉字』にまつわるお話から、ご紹介したいと思います。
赤ちゃんは一か月もすると“漢字に込められた意味”の通りの顔立ちになる
出典:ぱくたそ
読者の皆さんは、“宿命”と“運命”の違いがわかりますか。
宿命とは、生まれた性別や生まれた時代、生まれた場所など、“自分の意志や努力で変えられない”ものを指します。
運命とは、予め定められたものではなく、“自分の意志や努力で、幾らでも変えられる”ものを指します。
占いでいえば、四柱推命や九星占術は、人間の生年月日を基に大まかな人生の流れを算出する、いわば“宿命”を診る学問です。
一方、姓名判断はあくまで画数という数字に込められた数意、姓名を構成する漢字に込められた意味を読みときます。
これは、名前を変える(改名)することによって、ガラッとその後の人生が変わってきます。自分の意志で変えられるので、“運命”を診る学問と言えます。
赤ちゃんを例にとると、生まれたばかりの赤ん坊は、皆一様に同じような顔をしていますが、命名をすると、その名前を構成する漢字に込められた意味、画数の通りの顔立ちになってくるといいます。
それくらい、名前の及ぼす影響力というのは計り知れないものがあるのです。それでは、『人名にふさわしい漢字』を、ご紹介しましょう。
これから結婚、妊娠を控えておられる方は、赤ちゃんの命名の参考にしてください。
“佑・祐・裕・友・悠”・・・『ゆ』の優しい音霊と漢字の成り立ちに込められた吉意
今回は、“ゆ”の音ではじまる漢字を取り上げます。
“ゆったり”とか、“お湯”といった『温かい』イメージを連想される方も多いかもしれませんが、やはり物腰が柔らかく、美しいものを愛し感性が豊か、といったサラウンドパワー(音霊)が“ゆ”の字には込められているようです。
「佑」「祐」の字は、祈りの言葉を唱える人間の姿を表した会意兼形声文字で、いずれも“常に他人を支え、自らは天に救われる”という意味が込められた、まさに“天佑神助”の吉意が強い字です。組織やグループに於いてはナンバー1はもちろん、ナンバー2としても大きな存在感を発揮します。皆さんの周りでも、名前に“佑(祐)”の字を持ち、誰にでも好かれる、それでいて頼りになるような人がいるのではないでしょうか。
「友」の字は、古代に一緒に共同生活を営んでいた一族の仲間同士が、手と手を合わせて協力を誓い合う様を表した、会意兼形声文字です。文字通り良い友人関係に恵まれ、また一芸、余芸が世間の注目を浴びるという暗示があります。多くの熱い友情のバックアップを受け喜びごとが人生を通して多いのはもちろん、まったく別の職種を兼業したり、サイドビジネスを成功させるなど、一度の人生で何回分もの人生を送るような、縦横無尽に活躍する人物はこの漢字を持っていることが多いです。
「裕」の語源は衣服が多く、生活にゆとりのあるさまを表した形声文字です(現代でもそうですが、古代は衣食住の充実が財力を量る重要な基準でした)。生活や人間関係など、あらゆる意味で“豊か”になる暗示が強い吉字です。地位と名声を得て、人生の晩年は大きな財産と喜びごとに恵まれるでしょう。特に芸能界では、過去から現在まで数多くのスターが、この字によってスターダムに押し上げられています。
「悠」の字は、人の背中に水を流し、ゆったりと手で洗う姿から来た、会意兼形声文字。訓読みで“はるか”とも言うように、若いうちに注目を集め、その後も息の長い活躍を続ける暗示があります。若いうちに注目を集め、その後も息の長い活躍を続ける暗示があります。この名前を赤ちゃんに名づけると、普通の人生で終わることは稀です。思慮深く穏やかで、芸術、スピリチュアル関係に通ずる、ある種のカリスマ性を備えた人物になるようです。
出典:ぱくたそ
万葉歌人・山上憶良(660~733)が、こう詠んでいました。
「銀(しろがね)も金(くがね)もなにせむにまされる宝子に如(し)かめやも」
子どもは、社会にとっての希望であり、輝かしい未来です。
大切な子どもに幸せな人生を送ってもらえるよう、天の力を得られる良い字をつけたいもの。
命名の際の一助となれましたら、幸甚です。
今後も、漢字の成り立ちについての解説をはじめ、姓名判断にまつわる、読者の皆様にお役立て頂けるようなコラムを発信してゆきたいと思っています。
宜しくお願い致します。